近年、酵素ブーム、腸内細菌ブームがおこり、酵素や腸内細菌に関する様々な情報やサプリメントを目にする機会が多くなってきていますが、そんな中、弊社の植物発酵エキス「OM-X」は、このブームが起こるよりもずっと以前、今から約30年も前から販売をさせていただいています。
「OM-X」開発のきっかけは、ある1杯の不思議な飲み物でした
開発のきっかけとなる出来事は、1977年、今から約40年前にさかのぼります。当時、大平博士は国内外の公園、庭園の設計を手掛けていました。大平博士は「日本青年会議所(JCI-Japan)」から、マレーシアのコタキナバルに都市公園の設計の依頼を受けました。この都市公園は5年もの長きに渡って造られました。そして完成時に行われた食事会で、大平博士は強いお酒を飲み、気分が悪くなってしまいました。すると地元の青年から酔いさましにと、ある1杯の「不思議な飲み物」をすすめられました。この飲み物は、ペースト状で、かすかに発酵しているような匂いがしたとのことでした。半信半疑でこれを口にしたところ、驚くことに、つらかった症状が嘘のように回復したのです。「この飲み物は一体何なのか??」と、衝撃を受けた大平博士は、帰国後、岡山大学大学院に再入学し、大学院で発酵の研究に打ち込み始めました。今でこそ乳酸菌の研究は活発に行われていますが、当時は乳酸菌に注目して研究している人は多くありませんでした。そんな中、大平博士は独自に試行錯誤を繰り返し、研究を続け、あの「不思議な飲み物」は乳酸菌による発酵食品であるということを突き止めたのです。まだ、今のように発酵食品がブームとなっていない頃、大平博士は「発酵には、何かまだ知られていない力があるはずだ!」と思い、発酵の研究にのめりこんでいきました。
高機能乳酸菌「TH10」を発見し、「OM-X」を開発しました
その頃、大平博士は、「TH10」を使えば、世界中の人々の健康を支える最高の発酵食品をつくることができると考え、大学院での研究と並行して、サプリメント開発を開始しました。原料である国産の野菜や果物は、栄養価が最も高い旬のものだけを使いました。乳酸菌は様々な組み合わせを検討し、つくってはやり直しを繰り返しました。そして長年の努力の結果、遂に「OM-X」を完成させたのです。この間、大平博士の胸には「世界70億の人々の健康と長寿を願う」という想いしかなかったそうです。
「OM-X」は世界中へと広がっていきました
6.25倍もの発酵力をもつ独自の乳酸菌「TH10」を使い、国産の厳選素材を3年以上かけて丁寧に発酵させる日本製のサプリメントは、安全性と確かな実感を与えることで、現地で着実に認知度を高めていきました。そして、大々的な宣伝をしていないにも関わらず、製品の良さを実感してくださった人々による口コミは国境を越え、シンガポール、フィリピン、タイ、東南アジア諸国へと広がっていきました。
その後、マレーシアを訪れていたあるアメリカ人弁護士によって、アメリカでも販売が開始されました。もともと胃腸が弱かった彼が、旅行中の慣れない食生活でひどく体調を崩してしまったのです。その時現地の医師が勧めたのが「OM-X」だったことが販売のきっかけです。いつの間にか、体がらくになり、つらさが和らぎ、さらには慢性的に抱えていた不調すらも感じなくなったそうです。彼はその後、大平博士から、「OM-X」の、身体を根本から健康に導く様々な成分についての説明を受けました。そして、アメリカで「OM-X」(Dr. Ohhira’s Probiotics®)を販売することを決心したのでした。地道な啓蒙活動を続け、遂に2008年、全米で300万人の読者を誇る人気健康雑誌「better nutrition」で、「ベストサプリメント賞(乳酸菌部門1位)」を受賞したのです。専門家と読者から「日本の伝統的発酵技術と最新のテクノロジーが融合した唯一の乳酸菌製品」と高く評価されました。そしてさらに2008年~2015年の間で7度もの受賞を果たしたのです。サプリメント大国アメリカで1位になったことで、世界中からお問い合わせをいただくようになり、「OM-X」はヨーロッパ、ロシア、ニュージーランド、韓国、香港と、世界各国へと広がりを続け、「世界70億の人々の健康と長寿を願う」という、大平博士の願いは現実のものとなっていきました。
また大平博士は、常に新しい知見を得るための研究を行っていました。例えば、フィリピンの代理店の小児科医の先生方と協力して、フィリピンで問題となっている小児の病気(デング熱、下痢、肺炎、栄養失調)に対する臨床実験を行いました。臨床現場でも通用する製品であるため、フィリピンだけでなく、アメリカ、マレーシア、香港、タイでは、「OM-X」は病院やクリニックでも処方されています。また、植物発酵エキスを使い、魚の養殖に役立てるために、魚の病気の感染率を下げるための研究や、イネのイモチ病を防ぐ研究をフィリピンで行い、また、中国でパンダが食べる笹を病害虫から守る指導にも招かれました。
大平博士の活動は、2004年に「国際外科医師会長賞」、“東南アジアのノーベル平和賞”と呼ばれる「グシ平和賞」を日本人で初めて受賞致しております。この様に、「OM-X」を通じた活動は世界的に高く評価されているのです。
これからも株式会社バイオバンクは、さらなる研究を深め、品質管理を徹底し、安全な製品づくりに努めてまいります。また、皆様に安心していただける製品づくりに取り組んでまいります。そして社員一同、「世界70億の人々の健康と長寿を願う」という開発者、大平博士の想いを常にもち、「愛」をもって製品づくりに励んでまいります。
1936年02月 大阪市に生まれる
1960年03月 岡山大学農学部農学科卒業
1971年05月 岡山大学大学院農学研究科入学
1973年03月 同学同学院研究科修了
1974年06月 生物活性研究所設立
1986年05月 乳酸菌研究の世界的な権威者である岡山大学農学部中江研究室入室
1987年04月 岡山大学大学院自然科学研究室入室
1990年03月 岡山大学より自然科学系学術博士(課博)を受ける
1992年06月 香川医科大学微生物学研究室入室(主として毒素の研究)
1998年05月 中華人民共和国四川省都市農業・環境問題技術顧問
1999年06月 米国アダム・スミス大学より理学博士(論博)を受ける
2000年12月 麻布大学より獣医学博士(論博)を受ける
2001年04月 会社設立より30年を迎える
1980年03月 マレーシア・サンダカン市栄誉賞受賞
1980年08月 マレーシア・コタキナバル市栄誉賞受賞
1981年05月 岡山日日新聞社賞受賞
1981年09月 マレーシア・サバ州より子爵拝位
1991年08月 第18号日本酪農科学会賞
2002年08月 フィリピン全国医師会会長賞
2004年08月 国際外科学会会長賞
2004年12月 フィリピン・グシ平和賞