論文発表



植物発酵エキス(OM-X)はインビトロでマウスの消化管細胞とRAW264.7細胞を刺激し、インビボで肝臓遺伝子発現を調節する

掲載日時 2017/02/23

症例:免疫 / 肝機能

植物発酵エキス(OM-X)は免疫系の調節や細胞を保護する作用があることが示唆されました

Integrative Molecular Medicine 4, 1-5 (2017)

Fermented vegetable and fruit extract (OM-X®) stimulates murine gastrointestinal tract cells and RAW264.7 cells in vitro and regulates liver gene expression in vivo

植物発酵エキス(OM-X)はインビトロでマウスの消化管細胞とRAW264.7細胞を刺激し、インビボで肝臓遺伝子発現を調節する

 

北海道薬科大学 薬理学分野 若命浩二 准教授らとの共同研究結果が、Integrative Molecular Medicine誌に掲載されました。

 

【目的】

植物発酵エキス(OM-X)が生体に与える効果を検証するため、ラット由来消化管細胞やマクロファージ様細胞に対するOM-X添加の効果検証、およびマウスにOM-Xを与えた場合での肝臓における遺伝子発現の変化を調べました。

【方法】

ラット由来消化管細胞にOM-Xを添加し、インスリンの分泌を促す働きをするホルモンであるGLP-1の生産量の変化を測定しました。また、マクロファージ様細胞にOM-Xを添加し、マクロファージの活発さの指標であるNO生産量や、免疫系を活性化させる働きをするサイトカインの生産量の変化を測定しました。更に、マウスにOM-Xを与え、肝臓で発現量が変化した遺伝子を調べました。

【結果】

ラット由来消化管細胞へのOM-Xの添加によって、GLP-1生産量が増加しました。GLP-1はインスリンの分泌を促すことで血糖値を調節する働きをします。

また、マクロファージ様細胞へのOM-Xの添加によってNO、サイトカイン(IL-6TNF-α)生産量が増加しました。よって、OM-Xにはマクロファージを活性化させ、免疫系を活性化させる働きがあるということが示されました。

更に、マウスにOM-Xを与え、肝臓における遺伝子の発現量の変化を調べたところ、全597遺伝子中、27遺伝子の発現量が変化していました。そしてこの遺伝子発現量の変化は、炎症抑制やアポトーシス抑制によって、細胞を保護するように働いているということが示唆されました。





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