掲載日時 1987/01/01
症例:乳酸菌分離・同定
植物・果実の自然発酵食品から乳酸菌の分離と同定を行いました
Japanese Journal of Dairy and Food Science. 36, No.2 (1987)
The isolation and identification of lactic acid bacteria from naturally fermented wild plants and fruits.
野生植物ならびに野生果実の自然発酵食品における乳酸菌の分離と同定
【目的】
日本の中国地方で伝統的に食用されている野生の植物や果実を選び、2年余りにわたって自然黒糖を混合して自然発酵熟成させた発酵抽出液から、乳酸菌を対象として分離同定試験を行いました。
【方法】
発酵対象素材として、ヤマモモ、ヤマブドウ、アケビ、ノイチゴ、クワノミ、ノグミ、クコ、オオバコ、ヨモギ、ヒジキ、コンブなどを用いました。乳酸菌の計数と分離にはBCP加プレートカウント寒天培地を用いました。これらの乳酸菌に対し、一連の同定試験を行いました。
【結果】
耐塩性の高いEnterococcus faecalis、Enterococcus faeciumが分離されました。