Journal of Applied Nutrition. 53, 1-6 (2003)

The influences of lactic acid bacteria (OM-X) on bone structure.

乳酸菌製剤（OM-X）の摂取が骨組成に及ぼす影響

【目的】

健康な成人男女を対象とし、OM-Xカプセルを摂取することで骨密度が増加するか検証を行いました。

【方法】

OM-Xカプセル摂取群と非摂取群とに分け、一定期間後にそれぞれの試験区における被験者の骨密度を測定しました。骨密度は、非利き手の上腕骨および尺骨における骨塩量、骨密度および骨面積と骨密度の比率について分析したものとしました。

【結果】

骨密度については、OM-Xカプセルを摂取している群が摂取していない群と比較し、全体としては男性では約20%、女性では約12%の高い値を示しました。これは各年齢層ともに同様の傾向がありました。

また、骨面積についても同様に、OM-Xカプセル摂取群において高い値を示しました。

このことから、OM-Xカプセルの摂取は各世代の男女において骨密度および骨面積の増加に有効であることが示唆されました。

Milk Science, 49: 2 (2000)

Purification of anti Escherichia coli O-157 components produced by Enterococcus faecalis TH10, an isolate from Malaysian fermented food, temph.

マレーシア発酵食品テンペから単離された乳酸菌Enterococcus faecalis TH10が産生する大腸菌O-157に対する抗菌活性成分の精製

【目的】

出血性病原菌大腸菌O-157に対する、Enterococcus faecalis TH10の抗菌活性を検証しました。

【方法】

Enterococcus faecalis TH10培養液上清を抽出し、調整した抽出液を用いて、ペーパーディスク法による抗菌性試験を行いました。

【結果】

Enterococcus faecalis TH10培養液上清から調製した抽出液は、出血性病原菌大腸菌O-157に対して強い抗菌活性を示しました。また、この抽出液に含まれる抗菌活性物質は、Enterococcus属に対して抗菌性を示さなかったため、近縁な乳酸菌に対して抗菌活性を示すバクテリオシンとは異なると考えられました。    

Kurashiki University of Science and the Arts. 3, 131-144 (1998)

The influences on the VO2max of athlete with taking lactic acid bacteria (OM-X).

乳酸菌製剤（OM-X）摂取が運動選手の最大酸素摂取量に及ぼす影響

【目的】

OM-Xカプセルの摂取により、最大酸素摂取量（VO2max：1分間あたりどれだけ酸素を取り組む能力があるかの指標）に与える影響を検証しました。

 【方法】

健常な成人男性運動競技選手6名を対象とし、まずOM-Xカプセル摂取前の最大酸素摂取量を測定しました。その後、2週間毎日OM-Xカプセルを摂取し、飲用期間終了後に再度最大酸素摂取量および血中ヘモグロビン量、血中乳酸量を測定して比較することで、OM-Xカプセルの影響を検証しました。

 【結果】

OM-Xカプセルを2週間飲用することで、6名の成人男性において平均して約30%の体重あたりの最大酸素摂取量の増加が認められました。

また、血中乳酸値は大きな変化がなく、血中ヘモグロビン量は摂取後に約8.4%増加していました。

OM-Xカプセルは運動競技選手の最大酸素摂取量を上昇させることが明らかとなりました。